Windows7のベータ版を使ってみた

第一印象

予想していた通り、そんなに軽くない。

Windows7Vistaより軽い!」といろんなところで言われてたけど、そもそもWindows7Vistaベースで作ってるわけで、Vistaより劇的に軽くなったりはしなかった。Vistaが厳しいスペックのパソコンに入れたら案の定Windows7も厳しかった。(1G・セレロンオンボード)

ただ感じ方は人それぞれらしい。

思ったより「軽い」? Windows 7 β1を低スペックPCに入れてみた
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/14/news032.html

新しくなったタスクバー、どのアプリが起動しているのか分かりづらい。

クイック起動バーに相当するアイコンとタスクバーが同じように配置されてて、しかもその違いが視覚的に分かりにくいので今なんのアプリを起動しているのか分かりにくい。さすがにこれは9割9分正式版で改善されると思う。
個人的にMacOSXの不満だった部分をパクってしまったなぁ。

スタートバーとタスクバーが少し便利になった。

いろんなところで言われている通り、スタートバーとタスクバーがアプリごとのメニューを持つようになった。
タスクバーのIEのとこを右クリックすれば、履歴とかがポンと出てくるし、メディアプレーヤーのとこを右クリックすれば再生に関するメニューが出てくる。
でも今のところ、そこまで便利じゃない。発想は良いんだけどできることが少ない。でも各アプリ側が充実してくれば、かなり化けそう。これは期待。

第二印象

OS付属のアプリケーションが進化してる!

これには驚いた。
ワードパットやペイントなどのアプリがリボンバー(Office2007のアレ)を採用しているのは聞いてはいたけど、機能自体もかなり強化されてた。
ペイントは、クレヨンや蛍光ペンのようなタッチで絵を書けるようになってたり、図形の種類がOfficeなみに充実していたりと、軽くお絵かきするソフトとしては格段に進化してる。ただしレイヤー機能がなかったりと、本格的に使うにはまだまだ足りない。
そしてワードパットは、ワード2007の形式やODF(OpenOfficeの規格)テキストの形式に対応していて、ちょっとした文章を書いたり開いたりするにはわざわざOfficeを使わなくて良いようになった。箇条書きの種類やペイントとの連携など、基本機能も強化されてる。
電卓も凄い。今までの普通の電卓、関数電卓に加え、プログラマ電卓、統計電卓とモードが増えてる。色々機能があり過ぎてまだ使いこなせてないけど、電卓の枠を超えた電卓といえるレベルだと思う。
マインスイーパをはじめとするゲームもデザインが一新してる一方、メモ帳はそのまんまだった。

エクスプローラーの検索機能が凄く便利に。

凄い便利。でもこれについてはプラスマイナスゼロかもしれない。
エクスプローラー(ファイルやフォルダを扱うソフト。IEではない)の検索ボックスがかなり進化していた。
たとえば画像がいっぱい入ったフォルダで検索ボックスをクリックすると、「撮影日時」とか「タグ」とか「評価」とか候補が下に出る。それをクリックするとメニューが現れ、たとえば撮影日時の場合カレンダーが出てきて、日付の所をドラッグすればその選択した部分の日にちに撮影された画像だけを抽出できる。言葉で説明するのは難しいけど、これは凄く凄く便利。
でもこれ、Vistaでもほぼ同じことができる。詳細表示バーの▽の部分をクリックすれば、同じようなメニューが出る。たぶん知らない人多いと思う。
Vistaではアイコン表示モードでも詳細表示モードでも上部に詳細表示バーがかならず出てたけど、Windows7ではXP以前と同じく詳細表示モードでしか詳細表示バーが出てこないから、それの代わりかな。機能を発見しやすくなったぶん使う人が増えるかもしれない。

一日使ってみたまとめ

Windowsの骨組みの部分がVistaで改革され、肉付きの部分がWindows7で改革された印象。
VistaやOffice2007はインターフェイスが変わって使いづらくなった。
 今まで慣れ親しんだインターフェイスをなぜ変える必要があるんだ。ずっと同じでいいのに。」
と思っていた人は、Vista以上に混乱しそう。
ただ、これからパソコンを初めて使う人や、変化に適応できる人にとってはより使いやすいOSになったんじゃないかと思う。